はり・きゅうをもっと手軽にお気楽に
心も体も軽くなる
始めてみよう、お気軽鍼灸生活
人は非日常的なものに憧れる
街の定食よりも高級料理に惹かれたり、ラグジュアリーな高級車に乗りたくなる
大事なことは、どれだけ日常が充実するのか
墨田区押上でkei鍼灸院を開業する下條 隆宏先生のコンセプトは
「体も心も軽くなる、もっとお手軽・お気軽な鍼灸院」
だから”kei(軽)鍼灸院”
かつての鍼灸は日本人の生活に溶け込んだとてもカジュアルな治療方法
かしこまらないで、怖がらないで来てほしい
もっと気軽に始めてみよう、鍼灸生活
基 本 情 報
氏名 | 下條 隆宏(しもじょう たかひろ) |
治療院名 | kei鍼灸院 |
住所 | 〒131-0033 東京都墨田区向島3−42−8 谷口ビル1階 |
最寄り駅 | 東武スカイツリーライン 東京スカイツリー駅 徒歩5分 半蔵門線・浅草線 押上駅 徒歩8分 |
保有免許(国家資格) | はり師・きゅう師 |
営業時間 | 9:00~20:00 ※月曜定休 |
出身校 | 関東鍼灸専門学校 |
所属学会・団体 | 東京都鍼灸師会、墨田区鍼灸師会、墨田区はり・灸・あん摩マッサージ指圧師会 |
出張・訪問について | 健康保険利用による訪問施術 & 自費診療による出張施術(出張費+¥2,000) ともに対応可能 対応可能時間:営業時間に準ずる 対応エリア:原則として墨田区内、江東区の一部、台東区の一部 ※費用等の詳細は直接お問合せ下さい |
メニュー・料金体系 | フルオーダー鍼灸(美容鍼+全身鍼灸) 90分 ¥12,100 全身鍼灸施術 50~70分 ¥7,000 局所施術 20~30分 ¥4,000〜 院長の本気鍼灸(全身施術+@) 全身全霊の¥15,000 おためし美容鍼 30分 ¥4,950 その他メニューあり 詳細は下記URLご参照下さい |
お問い合わせ先 | TEL 090-1694-7416 公式ホームページ https://k-shin.amebaownd.com/ ネット予約はこちら https://beauty.hotpepper.jp/CSP/kr/reserve/?storeId=H000670980&ch=1&vos=cpshbkprocap0140516003 |
施 術 者 イ ン タ ビ ュ ー
AHAKI BASEでは施術所の情報だけではなく、施術者自身にフォーカスし、もっと施術者自身を知ってもらいたいと考えています。先生方の考え方・価値観などを<キャリア・経営・施術>の3つの視点で掘り下げて参ります。
1)キャリアについて
Q:簡単にご経歴を教えて下さい
下條先生
kei鍼灸院の下條隆宏です。墨田区向島で開業しています。2008年に関東鍼灸専門学校を卒業し、はり師・きゅう師免許を取得しました。卒業後は横浜の鍼灸院に5年間勤め、その後、ご縁あって東向島の川井先生のもとで働くことになりました。川井治療院でも5年ほど勤務し、2018年にkei鍼灸院を開業しました。
Q:鍼灸を目指したきっかけは何でしたか?
下條先生
実家が医療系なんですよ。両親が薬剤師と看護師で。昔は漠然と病院で働こうかなぁなんて思ってたんですが、父親から「開業権がある方がいい」と言われて。柔整か鍼灸で迷って、鍼灸取ったっていう。
Q:柔整でなく鍼灸を選んだのはナゼ?
あマ指はあまり考えてなかった?
下條先生
あマ指(あん摩マッサージ指圧師) も考えましたよ。大森の東京衛生とか何校か受験しました。でもダメでした。
自分らが受験した頃って入試倍率が8倍とか9倍が当たり前で、めちゃめちゃ厳しかったですもん。入試でグループディスカッションとかさせられて、バリバリに社会人経験がある人たちが、仕切り役をやって、「あ〜、こういう人たちが受かるんだろうなぁ」って感じ。受かったところが関東鍼灸で、鍼灸取ったって経緯ですね。
Q:高校卒業後、すぐ専門学校へ?
下條先生
少しだけパチンコ屋で働いていました。打つ方じゃなくて、運ぶ方として(笑)
で、ある日、隣の店で事件があったんですよ。自殺があったんです。当時、すごいギャンブルが流行ってたんですよ、今もかもしれないけど。1日に20万、30万使うのがザラで、取り返せるかもわからないし、サラ金も当たり前。そういうの見てて、「人の不幸の上の商売は無いな」って思ったんです。それで商売変えようって。
Q:人の不幸で商売するよりも、人を治して感謝される商売の方がいいと。
勤務先を変えたタイミングに関しては何かきっかけがあったのですか?
下條先生
最初に就職した横浜の鍼灸院は、鍼灸というよりも老人ホームへの往診でマッサージだったんですよね。マッサージの免許なかったけど。週5勤務で4日老人ホーム、1日だけ鍼打てるみたいなスケジュールでした。ただ、社会経験が少ない人間からすると、年配の人との接し方を身につけられたのはよかったですね。
でもだんだんマンネリ化してきちゃって、環境を変えたくなった。その時に偶然、川井先生の所で求人出してて、しっかり鍼打てそうな治療院だったから応募しました。
(※はり師・きゅう師の免許だけではマッサージを業とすることはできません。参考記事)
Q:川井治療院での5年間はいかがでしたか?
下條先生
しっかり鍼が打てた5年でしたね。あそこでの5年がベースになってます。決められたことをキッチリやるというよりは、施術の仕方は基本的に任せてくれていました。鍼だけでなく、墨田の下町的な雰囲気や人柄にも慣れることができたことも大きかったです。墨田の人たちって、いい意味で「客と店員」じゃなくて「人と人」みたいな対等な関係性でいれる気がするので、今もストレスなく仕事できてますね。

2)経営について
Q:開業のタイミングって決断するの難しくないですか?
下條先生
ある程度、自分の中では、「1つか2つくらい治療院を渡って、10年くらいしたら開業かな」っていうぼんやりした構想はありました。やっぱり、環境を変えたくなる人間なんですよね(笑) ちょっと環境が落ち着いてきたかなってなると変えたくなる。
Q:ある程度構想はあったものの、気持ち的な面での切り替えもしたかったんですね。
治療院のコンセプトや経営理念はありますか?
下條先生
コンセプトって程でもないですが、施術方針とも重なるんだけど、患者さんの痛いところや辛いところは触れるようにしてます。遠隔治療とか、主訴部位とは違うところを施術するってやり方もあるけど、僕は患者さんの訴える部分を施術した方が満足度に繋がると思ってます。
あとは、お金とリスクの管理ですかね。出来るだけ失敗しないようにしようとしてます。
Q:お金と時間とリスクの管理は非常に重要ですね。
集客はどのようになさってますか?
下條先生
大手の予約サイトも利用してますが、結局はクチコミですよね。広めてくれる患者さんがいれば儲けもの。こういう人は割と特徴があって、こっちが喋んなくてもずっと喋ってくれる人(笑)
Q:確かに(笑) そういうきっかけの人を掴むのが大事ですね。
ちなみに利用している大手予約サイトについてはどうですか?
下條先生
やっぱり強いですよ。最初の半年くらいは「どうかなぁ?」なんて思ってたし、「美容ばっかりかな」とも思ってたけど、普通に全身鍼灸やりたい人も来るし、結構売上としては大きいですよ、20~30万くらい。利用料は高いですけどね。
Q:すごい(驚) やっぱり集客力強いですね。新患獲得ツールとしては開業したての人などは検討してもいいかもしれませんね。
kei治療院という屋号ですが、keiとはどういう意味なんですか?
下條先生
漢字の「軽」です。軽いって意味。でもそのまま漢字にしちゃうとなんか弱いからアルファベットにしてます(笑)
町中華みたいな感じで、肩肘張らずに気軽に使ってもらいたいし、身体も軽くなってもらいたいって意味です。患者さんと話してる時は「軽い気持ちで始めた商売なんすよ」って冗談で言いますけどね(笑)

3)施術について
Q:先生ご自身の施術の特徴はありますか?
下條先生
結構、鍼多め、刺激強めですね。鍼の本数というよりも刺すポイントが多いですね。単刺(目的の深さまで刺してすぐ抜く鍼術)で100本くらい刺すこともありますけども。
Q:どのような人が先生の施術に向いていると思われますか?
下條先生
専門的な話をすれば、実証の人ですかね。バリバリ働いているような、活動的な人の方が効くと思う。もちろん虚証の方には弱い鍼やお灸を使って、虚証の人向けにも施術します。
Q:施術している時に意識していることや変化の指標にしていることはありますか?
下條先生
施術中は患者さんを力ませないようにすることですね。施術中の変化に関しては、患者さんの感覚や感想に任せてます。こっちから「変わったでしょ」とか「変わったね」って言うのは、ともすると押し付けがましくもなってしまうので、患者さんの素直な感じ方に任せてます。
Q:東洋医学的な方法と西洋医学的な方法、どちらで施術することが多いですか?
下條先生
西洋医学的に診ることの方が多いですね。硬結やコリを取り除いていく施術が多いので、筋膜とかは意識することが多いですね。
Q:治療院に来院される方はどのような方が多いですか?
下條先生
働いている方多いですね、現役世代。やっぱり症状としては肩こりとか腰痛が多い印象がありますが、もっと多岐に渡りますよ。墨田というエリア特性上、ご高齢の方が多いかと思いきやそうでもない。若い方が多いですね。この辺、老人多いはずなのに、、、どこ行ってんだろうね、ご高齢の人。あと、喋るの好きな方が多い気がします(笑)
Q:なるほど、このエリアは都心へのアクセスもいいから働き世代の人たちにとっては住みやすい環境ですものね。
施術や治療院経営について、将来の展望はどのようにお考えですか?
下條先生
若手を育てていきたいですね。東向島でももう1店舗(kei鍼灸院inヒガムコ)開いていますし、そちらの経営状況も安定させたい。その為にも若手人材の育成は必須だと思っています。
若手を育てたいのは他にも理由があって、自分自身、就活で苦労した経験があるから。鍼が打てる鍼灸院を探していたのに、入社してみたら実際はマッサージだったわけじゃない?免許取ったばかりの若手には接骨院とかに逃げてほしくないんですよね。やっぱり人に鍼打って、灸据えてナンボなんですよ。上手くなるには場数こなすしかない。そういう場を作りたいという思いもあります。
Q:確かによく聞きますね、鍼灸したいのに鍼灸ができる就職先がないとか、実際は鍼灸できないという話は。
地域業団、例えば、墨田区の三療師会などで、若手養成プロジェクト的なものを立ち上げるのも面白いかもしれませんね。プロジェクトとして、三療会加入治療院でのインターン実習や、そのまま就職というケースもできるかもしれません。
下條先生
そういう仕組みもいいかもしれませんね。以前、会長職をやっていた時に、「三療師会で治療院を作ろう!300万くらい捻出できませんかね?!」って提案したらダメだった(笑) ちょっと刺激が強すぎる提案だったかもしれない(笑)
でも、やっぱり、鍼灸師が育つための重要な要素って経験だと思うんです。やればやるほど自信がつくから。機会さえあればみんな育つと思います。鍼灸がしたいのに、鍼灸院の求人って少ないんです。だから、せっかく鍼灸師の免許を取ったのに、みんな、グループの鍼灸整骨院・接骨院に流れてしまう。でもそこでは、鍼灸はできない。もったいないよね、鍼灸したくて免許取ったはずなのに。だから、若手がちゃんと鍼灸ができる場を作りたい。それで育ってくれれば、僕は現場を任せることができるんです(笑)
※墨田区三療師会:墨田区はり・灸・あん摩マッサージ指圧師会と墨田区鍼灸師会による合同組織。墨田区の”ねたきり在宅高齢者等介助者慰労助成制度”である「はり・灸・マッサージ券」の受託業務や区民への公開講座等を行う。墨田区の施術所が「はり・灸・マッサージ券」を取り扱う為には墨田区三療師会への加入が必要。
編集後記
今回は墨田区三療師会の会員でもある、kei鍼灸院の下條先生を取材させて頂きました。
治療院の名の通り、フットワークも軽く、非常なフランクな先生。話しやすく、よく喋る患者さんが来るのもわかる気がします。
合理的にムダを省き、リスクとベネフィットを天秤にかけて考え、行動している様子は根底に芯のあるお人柄を感じます。でないと、人を雇いながら何年も経営できないです(笑)
地域の同業者のつながりを活用した若手育成の仕組み作り、期待しています!!