首と肩の違和感、上がらない腕が鍼治療で改善

 私が20代前半の頃、首から肩にかけて違和感を覚えたことがありました。その時従事していたのは、左手だけ重い物を持ち続けて作業する仕事でしたので主に首から左肩にかけ、凝りを感じ、腕を上げると強い痛みが走るようになってしまったのです。

 違和感を覚えてからしばらくの間は「所詮は肩こり、時間が経てば治るはず」と思っていました。疲れが溜まっているだけだから、休めば元通りになると考えていたのです。ですが日曜日の休日を挟んでゆっくり体を休めても、予想に反して首と肩の症状は改善されませんでした。「さすがにこれはおかしい」と思い、鍼灸整骨院で症状を診てもらうことにしました。

初めての鍼治療

 どこを受診するべきか迷いましたが、家から近いという理由で最寄り駅の前にある鍼灸整骨院を受診しました。対応してくれたのは、柔和な笑顔が印象的な30代ぐらいの男性の鍼灸師さんでした。症状を話すと「まず電気マッサージをしてみましょう」と言われたので、その日は電気マッサージと首や肩の凝りをほぐすためのマッサージもしてもらいました。専門の鍼灸整骨院で治療してもらうのは初めてのことだったので不安もありましたが、だいぶ症状が改善されたように感じました。

 しかし仕事で酷使するせいか、数日たつと元の症状に戻ってしまうことがわかりました。再度整骨院を訪れそのことを鍼灸師さんに相談すると、「次は鍼治療をしてみませんか」と言われました。「鍼は痛いのではないか」と恐怖感を抱いていたのですが、それでこの痛みが取れるならと治療してもらうことにしました。

 実際の鍼治療は私が想像していたものとは全く違いました。確かに鍼が刺さっている感覚はありましたが、痛みに耐えながら鍼を刺されるということは決してありません。むしろじんわりと気持ちよく鍼治療を受けたのは正解だと思いました。

 治療後、それまでは首から肩にかけて常に重石でも乗っているかのように、感じていた違和感が解消され、何だか体全体が軽くなったように感じました。おっかなびっくりしながら少しずつ動かしていた肩が、鍼治療を受けてからは抵抗なく動かせるようになっていたのです。「これが鍼治療の効果なのか」と驚いた記憶があります。

鍼治療は心の切り札

 首から肩の状態がほぼ元通りになり、その後経過観察のために何回か通院し無事に完治させることができました。もしもあの時、仕方がないとあきらめ我慢していたら。症状がもっと悪化していたかもしれません。早めに鍼灸整骨院に通い治療を受け、本当に良かったと思っています。最初に治療してもらった電気マッサージやマッサージも効果的だったのはもちろんのこと、やはり患部に鍼をしてもらったのが決定的でした。鍼のおかげで症状が劇的に改善し、いつもの自分に戻ることができました。

 治療後も仕事は続けていたので疲れが溜まってくるとまた違和感を覚えることはありましたが、以前のような強い症状は出ていません。万が一またひどくなるようなことがあっても、私にはあの鍼灸整骨院があると、大きな心の支えになっています。

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